2024.11.19
2024.11.19
皆さん、こんにちは!FCEトレーニング・カンパニーの平井です。
先日、他部署のメンバーを交えたミーティングの中で、
「平井さんが書く文章は、いつも読みやすいと思っている」
「わかりやすいよねって、この前話題になっていた」
という話をされました。
「そうですか?そんなことないですよー」
と言いつつ、心の中で少しニヤニヤする自分がいて、少し時間を置いてから、なんでだろうと振り返ってみたんです。
そうしたら、「そういうことかもしれないな」という気づきを得ることができましたので、皆さんにお伝えしたいと思います。
私のルーツを簡単にお伝えしますと…
子どもの頃から活字が好きな方で、大学は国文科で国語学を専攻し前職では学習塾で国語を教え、言葉には縁の深い人生を送ってきたつもりです。
だからなのか、「正しい日本語」とか「美しい日本語」というものには割とこだわりがある方なんですね。ただ、時としてそれがコミュニケーションの障害になってしまうことも少なくありませんでした。
どういうことかと言うと…
私はその「正しい日本語」というものを周囲に対しても押し付ける傾向があったんです。
これは前職(塾)の特性とでも言いますか、テストで点を取るためには、正しい日本語を使う(主にテストで「書く」)必要があり、その名残ともいえます。
「”ら”抜き言葉になっているよ!」
「”とんでもございません”は正しくないよ!」
身近に、ちょっとしたことを指摘してくる「教科書みたいな人」がいたとしたら、どう思われるでしょうか。
確認はしていませんが、正直、「面倒くさい人」だったんじゃないかと思うんです。
子どもたちに国語を教えている時であれば、それでもよかったのかもしれません。ただ、それが原因となってコミュニケーションがうまくいかなかったり、自分の中にフラストレーションがたまったりすることが実に多かったのです。
今の環境に身を置くようになり、学んだ「あること」がきっかけで、その考えが少しずつ変わってくることになるのです。
それは、「変化に適応する」ということの重要性です。もちろんこれは日本語のことについて言っているわけではありませんが、一事が万事なんですよね。
時代の変化に適応できずに、自分の中にある「こうあるべき」というものにいつまでもしがみついていたとしたら…それはまさに「茹でガエル」のようなもの。
自分が「正しい」「美しい」と思い込んでいる「何か」だけを信じて変化を軽んじていたら、なんて時代錯誤なのだろう、と。
考えてみると、そもそも、「正しい」「美しい」日本語ってなんだ?
という疑問さえ浮かんできます。
決められたルールで言葉を使うこと?
私の経験上は、そうじゃないことも多々ありました。
誤解がないように記載しますが、決められたルールで言葉を使うことを軽んじているわけではありません。ものごとの「守破離」を踏まえたうえ、での話です。
大事なのは、
「相手のことを考えて、相手が理解しやすいように表現すること」
「相手を不快にさせないこと、配慮した表現をすること」
であって、その状態を実現するために、必要に応じて言葉を変化させていくことなのだと思います。
これらのことは、私自身の考え方にも大きな影響を及ぼしました。
正解があって、テストで点を取るために「正しい」と思われることをする。仕事においても、こういう傾向が強かったんだと思います。
「目的」や「目標」を実現するための手段は無限に存在しているはずです。
「正しい」言葉を使うという「手段」と、相手のためにという「目的」を履き違えていたということに気付いてから、自分のパラダイムが変わったような気がしました。
そういうことを心掛けるようになってから、冒頭の「文章が読みやすい」「理解しやすい」だけでなく、仕事においても変化が出てくるようになったのではと思っています。
以上のことから今回私が気づき学んだことは2つです。
一つは、
「手段」と「目的」をはき違えていると、何も変わらないし、結果は出ない。
こだわるべきは「目的」であり、「手段」ではない。
二つ目は、
変化に適応し、変化を楽しむことで、「働くをもっとおもしろく」できるということです。
そう思うようになってから、自分自身もとても生きやすく、周囲との関係においても、良い変化が生まれてきたと実感しています。
今回の内容が、少しでも皆さんに貢献できたら嬉しく思います。
平井純でした。
PS
「言葉の乱れ」とよく言われますが、古くをさかのぼれば、平安時代から起きていることなんですよね。
そう思うと「変化して当たり前」と思えるようになります。
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