2024.11.19

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リーダーシップを発揮するには?「10種類のリーダーシップ」を解説!

現在多くの企業では、リーダーに「様々な相手や環境に合わせて柔軟にリーダーシップを発揮する力」が求められています。その力を身につけるには、まずは、リーダーシップにどのような種類があるのかを知っておくことが重要です。本記事では、10種類のリーダーシップについて解説していきます。

そもそもリーダーシップとは?

リーダーシップとは、一般的には”指導力”や”統率力”などと言い換えられ、目標達成のために個人やチームを導く力のことを指します。リーダーシップという言葉の定義や、求められるリーダーのあり方は、時代と共に大きく変化してきました。

かつて、組織を動かすと考えられていたのは「カリスマ型リーダー」です。カリスマ型リーダーは行動力や決断力に優れており、自ら前線に立って組織を率いていくようなリーダーシップを発揮します。”リーダー”と聞くと、今でもこういったイメージをもつ方は多いのではないのでしょうか。

カリスマ型リーダーが注目され始めたのは、1960年頃の大量生産、大量消費の時代です。当時は”作業の効率化”が重要視されていました。そのような時代背景で、リーダーはメンバーに正しく指示を出し、一人ひとりのメンバーはリーダーの指示に着実に応える、ということが求められていたと言えるでしょう。カリスマ型リーダーはそういった時代に適したリーダーの姿だったのです。

今、社会は凄まじいスピードで変化を遂げており、「変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)」の頭文字から、「VUCA(ブーカ)」の時代とも言われています。日々変化の大きい現代社会においては、影響力をもったリーダーが毎回細かく指示を出しメンバーを動かす、といった従来の方法では社会の成長スピードに追い着けなくなってきました。

現在、リーダーに求められていることは、外部変化に対応し、スピーディーに成長し続けるチームを作っていくことです。そのために、決まった型のリーダーシップをとるのではなく、相手や環境に対応して、柔軟にリーダーシップを使い分けることが必要だと言えます。そして一人ひとりのメンバーもまた、リーダーからの指示を待つのではなく、主体性を発揮して仕事を進めていくことが求められているのです。

それでは、組織やチームのリーダーが、リーダーシップを状況に応じて使い分けるためにリーダーシップにはどのような種類があるのか、そして、それらを発揮するにはどのような点に気を付けていけば良いのかについて解説していきます。

リーダーシップの6タイプを紹介

アメリカの心理学者であるダニエル・ゴールマンは、「成果を出しているリーダーは特定のリーダーシップのスタイルに依存しているわけではなく、状況の変化に応じてリーダーシップのスタイルを変えている」と説きました。

ここでは、ゴールマンが提唱した6つのリーダーシップのスタイルを紹介していきます。

リーダーシップ6タイプの比較 ※リーダーシップ6タイプの比較

 

ビジョン型リーダーシップ

ビジョン型リーダーシップは、組織としての目標やビジョンを明確にメンバーに示し、その実現に向けてメンバーを動かすスタイルのリーダーシップです。ビジョン型リーダーシップの長所には、メンバーにチームの目指す姿を共有することで、チームの目標達成に向けて一人ひとりの帰属意識が高まる点が挙げられるでしょう。

また、目標達成のプロセスがメンバー個人に委ねられるのも、ビジョン型リーダーシップの特徴です。メンバーは自分にある程度裁量が与えられるため、自由に仕事をすることができます。結果として、メンバーの自立心を育成する効果も期待できるでしょう。
短所として挙げられることは、リーダーのもつビジョンがメンバーの共感を得られない場合、思うような効果が期待できないということです。リーダーが現場の状況を正しく理解せずに理想を語ってしまうと、例え良いビジョンであったとしてもメンバーの共感を得られない場合があります。リーダーの語る理想と現実の間にメンバーがギャップを感じ、その結果、モチベーションが下がってしまう可能性もあるでしょう。

そうならないために、まずはリーダーが現在の仕事の進捗や課題を理解した上で、「どんな目標を、なぜ何のために目指すのか」をメンバーに理解してもらえるように伝えていくことが重要です。

「ビジョン型リーダーシップ」が求められる状況

 ・新しいプロジェクトの立ち上げに関わるメンバーが不安を感じている時
 ・複数のチームや部門が連携してプロジェクトに取り組む時

(例)
来期から新しいプロジェクトがスタートすることになった。プロジェクトに関わるメンバーは2〜4年目の若手社員が多く、「これから先進めていくにあたって不安を感じている」という声があった。
リーダーは、プロジェクトメンバーを集めてミーティングを実施。今回のプロジェクトの目的や目標を共有し、共通の認識として持つことができるようにした。また、プロジェクトのスコープや成果物を明確に定義し、チームメンバーが同じ方向に向かって取り組めるようにした。

 

 

コーチ型リーダーシップ

コーチ型リーダーシップとは、リーダーがメンバーと1対1の関係を重視し、メンバーの目標や考えを尊重しながら成長を促すスタイルです。

コーチ型リーダーシップの長所は、メンバー一人ひとりがもつ力を最大限発揮できる点です。リーダーがメンバー一人ひとりと対話を重ねることで、メンバーが長所や短所を自覚することを手助けしたり、メンバーのモチベーションを保ったりすることができます。

一方、短所として考えられる点はメンバー一人ひとりのタイプや性格、特徴をリーダーがしっかりと把握できていない場合、適切なモチベートができない可能性があるということです。リーダーはそれぞれのメンバーと向き合い、タイプや傾向を判断しながら目標達成に向けての行動を引き出す必要があります。

コーチ型リーダーシップを発揮するにはメンバーの能力や特性を見極める力が必要となりますので、難易度としては高いものとなるでしょう。メンバーへの観察力や共感力、メッセージを正しく伝える力を伸ばすトレーニングを行うことが効果的です。

「コーチ型リーダーシップ」が求められる状況

 ・新入社員や中途社員など、合流して間もないメンバーに仕事をアサインする時
 ・新しいプロジェクトが発足する場面
 ・メンバーに新たな仕事や課題に取り組んでほしい、スキルアップしてほしい時

(例)
ルーティン業務に飽きてしまい、モチベーションが低下している社員がいた。
上長は、その社員のスキルセットと経験を考慮し、新たなタスクの振り分けを行った。自分自身の得意分野や関心領域に合った新たなタスクが割り当てられたその社員は、プロジェクトの成功に貢献しただけでなく、成長と自己超越を促進し、モチベーションを高めることができた。

 

関係重視型リーダーシップ

関係重視型リーダーシップとは、リーダーがメンバーと同じ目線で仕事に取り組むことで信頼を得て、チームの人間関係を良好に保ちながら目標達成へと導くスタイルです。

関係重視型リーダーシップの長所は、メンバーと友好的な関係を保つことで、メンバーのメンタルヘルス改善につながる点が挙げられるでしょう。メンバーが普段から安心して自分の感情を伝えられる環境があることで、リーダーはメンバーの不調にいち早く気づきアプローチすることができます。

関係重視型リーダーシップの短所としては、組織の目標達成よりも、メンバーの感情を優先的に考えてしまい、目標が達成できない可能性があるという点です。関係重視型リーダーシップでは、メンバーと対立しないことを最優先とするため、リーダーの行動に制限がかけられてしまうケースも無いとは言えません。

関係重視型リーダーシップだけではチームを成功へと導くのは難しいため、他のスタイルと併用する必要があるでしょう。

「関係重視型リーダーシップ」が求められる状況

 ・チーム内で意見の相違による衝突や対立が発生した場合
 ・コミュニケーションの不備が生じ、メンバー間の意思疎通が困難になった場合
 ・複数メンバーでの協力や連携が強く求められる時

(例)
あるプロジェクトを進めていくにあたって、使用できるリソース(予算、人材、時間など)をめぐってチーム内で議論が起こった。リソースの割り振りについて意見が対立したり、優先順位の考え方が異なることによって衝突が起きていた。
リーダーは、各メンバーの意見や感情に耳を傾け、公正な立場から議論を進めていった。それぞれの感情を理解した上で、メンバー同士のコミュニケーションを促進するアプローチをしたことで、対立していた意見をまとめて問題を解決することができた。

 

民主型リーダーシップ

民主型リーダーシップとは、メンバー一人ひとりから意見を集め、組織の意思決定に反映させるスタイルです。

民主型リーダーシップの長所は、現場の状況やリアルな声が把握できたり、多くのメンバーが関わることで新たなアイデアが期待できたりする点が挙げられます。また、メンバーから広く意見を集めることができるため、リーダー自身がどうするべきか迷った場合や決断しかねる場合にも、あらゆる視点から検討できるという効果があるでしょう。

民主型リーダーシップの短所は、チーム内での議論が長引いたり衝突が起きたりして、なかなか結論に至らない可能性がある点です。そのため、緊急で決断する必要がある場合には、適しているとは言えません。

また、そもそもメンバーが意見を言いにくい環境だと感じている場合、無難な意見ばかりが集まることも考えられます。そうならないために、民主型リーダーシップを採用する場合も、関係重視型リーダーシップなど、他のスタイルと併用する必要があるでしょう。

「民主型リーダーシップ」が求められる状況

 ・新製品やサービスの開発を行う時
 ・重要なプロジェクトについての今後の方向性や進め方を決定する場面
 ・新しいチームの構築や既存のチームの強化など、組織変革を行う時

(例)
来期に向けて新製品の開発を進めていたが、プロジェクトの主要メンバーだけではなかなか意見が出ずに、プロジェクトの進行が滞っていた。

そこで、チームメンバーを集めて、新製品に関するアイデア出しをするブレインストーミングセッションを行った。リーダーは、メンバーのアイデアを尊重し、積極的な参加と議論を促した。それぞれのアイデアに対してフィードバックを行いながら、組み合わせや改善の提案を取り入れたことで、新製品の方向性を固めることができた。

 

ペースセッター型リーダーシップ

ペースセッター型リーダーシップとは、リーダー自らが手本となることでメンバーの意識を改善し、パフォーマンス向上を実現するスタイルです。リーダーが示すような仕事の仕方や姿勢を目指すことをメンバーに求め、組織目標の達成を目指します。

ペースセッター型リーダーシップの長所は、特に成長意欲のあるメンバーが集まっている場合において、高いパフォーマンスが期待できるということです。メンバーがリーダーの仕事を見てそのスキルを吸収しようとすることで、結果としてチーム全体のパフォーマンスを上げることが期待できます。

短所としては、リーダーとメンバーの意識に大きく差がある場合、メンバーにリーダーと同様の姿勢を求めることが、双方にとって負担となる可能性がある点が挙げられるでしょう。メンバーが自分とリーダーとの差に引け目を感じてしまったり、リーダーが一人であらゆることを進めることで、メンバーの成長が阻まれてしまったりすることが考えられます。

リーダーの思いばかりが先走らないように、メンバーと意思の疎通を図るような他のリーダーシップと併用することが重要です。

「ペースセッター型リーダーシップ」が求められる状況

 ・クウォーターの売上目標や利益目標の達成が必要な場面
 ・大規模なプロジェクトの進行管理や納期が迫っている時
 ・新たなプロセスを導入したり、プロジェクトの立ち上げをしたりする時

(例)
期末が近づくに連れて忙しさは増していくものの、チームの売上目標の達成には届いていない状況で、メンバーにも焦りや不安が出てきていた。

そんな中、リーダーは目標に向けて自ら自主的に行動し、他のメンバーにもその意識を共有した。また、タスクの優先順位を設定し、メンバーに割り当てたり、自分が進捗状況を把握した上で、遅れが生じた場合には迅速に対策を立てたりした。自身の成果や成果への責任感を示すことで、チーム全体の動機付けと作業効率の向上を図ることができた。

 

強制型リーダーシップ

強制型リーダーシップは、リーダーの強制力を使って、メンバーを指示通りに動かそうとするリーダーシップのスタイルです。強制型リーダーシップでは、組織の行動方針や意思の決定は全てリーダーに委ねられ、メンバーはリーダーの指示に従うことが求められます。

強制型リーダーシップの長所は、迅速な判断が求められる場面において有効だということです。各メンバーは基本的にリーダーの指示のもとに行動するため、何か問題が起こった場合など、危機的な状況においては特に高い効果が期待できます。

短所としては、メンバーの自立心の育成やスキルの成長があまり期待できない点が挙げられるでしょう。リーダーの指示にメンバーが従うスタイルなので、メンバーが受け身な姿勢で仕事を行うようになってしまうことも考えられます。

また、リーダーが支配的になりすぎてしまうと、メンバーのメンタルに悪影響を与えてしまう可能性もあるため、注意が必要です。

「強制型リーダーシップ」が求められる状況

 ・プロジェクトの遅延やトラブルへの対応などの問題が生じている場合
 ・災害や重大な問題が発生した場合など、緊急事態が発生した時
 ・作業現場や危険な環境など、安全確保や規制順守が重要な場面

(例)

新店舗のオープン日が迫っているにも関わらず、予期せぬリスクや障害が起きていた。そのため、各プロジェクトの進行が予定よりも遅れており、オープン準備が危機的な状況になっていた。

店舗の責任者はそれぞれの遅れの原因を特定し、従業員に明確な指示を出して指導し、迅速な行動を施すことで、プロジェクトの進捗を加速させることができた。予算のオーバーランやリソースの不足に対しても、節約策や代替案を提案するなど、徹底した管理と指導を実行し、無事オープン日に間に合わせることができた。

 

最適なリーダーシップを選ぶ方法とは

前項では6種類のリーダーシップについて解説しました。しかし、現時点でどのリーダーシップを選べば良いか分からないと感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、状況に応じてリーダーシップを使い分ける参考として、状況対応型リーダーシップ(SituationalLeadership=SL理論)を紹介します。SL理論は、メンバーの成長度合いを把握し、”メンバーの成熟度”に合わせた最適な方法を選んでリーダーシップのスタイルを使い分けることが特徴です。

SL理論は、1977年にカリフォルニア・アメリカ大学大学院教授であった行動科学者のP・ハーシーと、マサチューセッツ大学教授を務めた組織心理学者K・ブランチャードが提唱しました。メンバーの習熟度という観点から、以下の4つの基本的なリーダーシップに分類しています。

 

教示型リーダーシップ

教示型リーダーシップは、主に新入社員など、メンバーの習熟度があまり高くない場合に有効な方法です。業務への理解が深まっていないメンバーに対して、業務の目的ややり方について具体的な指示を出し、その行動を事細かに監督していきます。教示型リーダシップでは、メンバー一人ひとりの成長度合いをよく観察し、それぞれに合ったアプローチを行うことが重要です。

説得型リーダーシップ

説得型リーダーシップは、ある程度仕事に慣れてきたメンバーに対して効果的なリーダーシップです。教示型リーダーシップのように一から指示を出すのではなく、メンバーの話をしっかりと聞きながらリーダーの考えを説明し、疑問点に回答する形で仕事を進めていきます。説得型リーダーシップを発揮するには、メンバーの意見を傾聴し、考えや行動を賞賛しながらさらなる成長へと促す、コーチングの能力を伸ばしていくことがポイントです。説得型リーダシップを発揮するには、まずはメンバーの成長やチームへの貢献に対して小まめにフィードバックを行うことが有効だと言えます。

参加型リーダーシップ

参加型リーダーシップは、メンバーがある程度成熟し、組織の課題を自分事として捉えられるようになってきた段階で用いるリーダーシップです。特に、業務を遂行することはできるものの、自分で意思決定をして行動を起こすことに不安があるメンバーに対して効果を発揮します。参加型リーダーシップでは、メンバーの自立を促すためにリーダーが激励したり、話し合いをしたりしながらメンバーの不安を解消することで、お互いの考えをすり合わせていきます。リーダーからのアプローチによって、メンバーに自信をつけさせ、自主性を高めることが期待できるリーダーシップです。

エンパワーメント型リーダーシップ

エンパワーメント型リーダーシップは、部下が成長し、自立してきた際に用いるリーダーシップです。自立性があり、意欲的に行動できるメンバーに対しては、仕事の指示や管理を細かく行う必要はないでしょう。リーダーからの最小限のアプローチで、メンバーに権限や責任を委ね、仕事を任せながら成長を促す方法です。エンパワーメント型リーダーシップでは、メンバーにある程度自由が与えられていることがポイントです。初めにリーダーとメンバーの間で目標や課題の共通認識をもった後は、随時メンバーからの報告を受け、適宜アドバイスをするといった関わり方を行うようにしましょう。

 

社員のリーダーシップを高めるポイント

ここまで、リーダーシップを状況に応じて使い分けるための参考として、2つの考え方を紹介してきました。組織が目指す姿に向かって個人や組織を導いていくには、メンバー一人ひとりの特性や習熟度合いを把握しながら、そのメンバーごとに適したリーダーシップを用いることが重要です。

最後に、リーダーシップを最大限発揮するために身につけておきたい、4つのポイントを紹介します。

目標を細分化し、業務を明確化する

リーダーは、チームの目標を細分化して、メンバー一人ひとりにどの部分を担ってもらうかを明確化しましょう。その際に、個人別の目標がはっきりとわかるようになっていることが大切です。

メンバーは自分に任されている仕事が理解できることで、業務に集中して取り組みやすくなります。また、個人目標が設定されることでメンバー一人ひとりに責任感が生まれ、チームの目標達成に近づくことができるでしょう。目標の細分化、業務の明確化を行うためには、目標を正しく噛み砕くための思考力や、業務を適切に振り分ける判断力が求められます。

メンバーの模範となる

リーダーが、仕事の仕方やあり方・考え方においてメンバーの模範となることで、メンバーから信頼を得られるようになります。これは、組織として継続的に成果を出しつづけるために、大変重要なポイントだと言えるでしょう。リーダーの行動や姿勢によって、周りのメンバーに良い影響を与えたり、チームの士気を高めたりしていくことが期待できます。特に、メンバーがリーダーと同じ成果が出せるように指導をする「ペースシッター型リーダーシップ」を理想とする場合には、こちらの力を高めていくことは必要不可欠だと言えるでしょう。

進捗管理を徹底する

メンバーの進捗管理を行うことは、リーダーの重要な役割です。メンバーの特性やスキルを見極めて仕事を任せ、常に進捗を管理しながら業務量や仕事のレベルが適切かを確認していきましょう。リーダーが進捗管理を行えていることで、チーム全体を見た時に納期通りに仕事が進んでいるかを常に把握することができ、問題点には素早く対策を考えることができます。

コミュニケーションが円滑に取れる雰囲気づくりをする

コミュニケーションがとりやすい環境を整えることも、リーダーの大切な仕事だと言えます。メンバーが悩みや課題に直面したときに、素直に打ち明けることのできる環境をつくることで、リーダーや周りの人は一早く問題に気が付くことができるからです。コミュニケーションが円滑に取れる職場環境があってこそ、リーダーからのアプローチで効果を発揮できると言えるでしょう。

 

リーダーシップを発揮するための研修

リーダーシップにどのような種類があるかについて、理解を深めていただけましたでしょうか。

組織が潤滑に機能し、目標を達成するためには、メンバーが動きやすい環境を整え、目標達成までの道筋をしっかりと立てる必要があります。組織の全体像を把握しながら、各メンバーの進捗や状況、目標達成度などを細やかに確認しながら進めていく力が、リーダーには必要なのです。

また、リーダーになると、結果にばかり目が行きがちですが、それだけではなく、いかにメンバーと関わり信頼関係を構築するかということも重要になります。メンバーとの関係性を構築し、職場環境を整えていくことで、メンバーは自ら考えて、主体的に動くように変化していきます。組織の目標を達成するためには、メンバーの特性や、業務状況、職場環境などを見極めて、リーダーシップを使い分ける必要があるということです。


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