2024.11.19
2024.11.19
はじめまして。荻野純子です。
FCEトレーニング・カンパニーでは、主に管理職向け企業研修の講師を
務めています。
https://www.training-c.co.jp/__cms__/company/director.html
この時期は、新人研修を多く担当しております。
今月に入り、すでに200名以上の新入社員の方々とお目にかかりました。
彼らからは、「いち早く組織で活躍させたい!」と、期待を込めて
研修に送りだしている上司の方々の思いを感じます。
新人を即戦力として活躍させるために、
上司の方にやっていただきたい、たった1つの大切なことがあります。
今日はそれをお伝えします。。
マネージャー・リーダー向けの研修で、
よくうかがうお悩みをご紹介しましょう。
●「叱れない」「迎合してしまう」「嫌われたくない」(若いマネージャー)
●「叱りつけてしまう」「自分の上司とうまくいかない」(40代管理職)
●「部下のことがわからない」(年齢問わず)
実はこれらの悩みは、「たった1つのことができていない」ことから
始まっています。それは・・・
相手を“本当に理解しようとしていない”こと。
「いやいや、理解しているよ」という声も聞こえてきそうですが、
少しだけ一緒に考えてみてください。
たとえばこんなことはありませんか?
≪上司:ケース1≫
いくら言っても間違って理解する。いつも何かが足りない。
あれだけ説明しているのに、何でわからないのだろう?
≪上司:ケース2≫
明日がプレゼン資料の提出期限だけれど、
何も聞いてこないが、大丈夫だろうか?
このようなとき、部下はどう思っているのでしょう?
実は、こんなふうに思っているかもしれません。
≪部下:ケース1≫
言われたとおりにやっているのに、
やってもやってもあれこれ言われ、怒られるばかり。
信頼されていないと感じて落ち込む。
≪部下:ケース2≫
どうしよう。明日までと言われているプレゼン資料、
データを集めたけれど、どうまとめたらいいかわからない。
怖くていまさら聞くに聞けないし、困ったな・・・。
よく「ある」シーンだと思いませんか?
部下だって「仕事ができるようになりたい」と思っているはず。
でも、小さな「すれちがい」から、部下のやる気が下がり、
結果が変わってきてしまうのです。
このようなケースの場合、「相手を本当に理解する」ために、
上司の方々には2つのトレーニングを提案します。
≪ケース1≫では、上司が話す量を10分の1くらいまで減らします。
≪ケース2≫では、上司から部下に話しかける時間と、
部下に報告させる時間を増やします。
上司はたいてい、「もっと部下を理解したい」と思って接しているはず。
だからこそ、一生懸命聞いたり、教えたりします。
ところがいつの間にか、
「こんなに一生懸命伝えているのに、どうしてわからないんだろう?」
と思い始めてしまいます。
この瞬間から、上司の思いが「部下を理解したい」から、
「自分を理解してほしい」に変わっています。
観点が逆転してしまうのです。
育成は「理解」から始まります。
理解するからこそ、相手に合わせたマネジメントができます。
そして、理解するためには相手に「話してもらう」必要があります。
そのために大切なのが「笑顔」での対話。
いくら相手の話を聞いても、話しかけても、
あなたが仏頂面では相手は「話しづらい」ままです。
研修内では、「笑顔」のトレーニングにみなさん苦戦するのですが、
とても盛り上がります(笑)。
チーム作りやマネジメントの基本は人間関係。
職場の悩みのほとんどは、コミュニケーションに帰結します。
コミュニケーション能力を高める努力こそが、
強力な組織作りのベースとなります。
その一歩目となるのは、相手を理解すること。話を笑顔で聞くこと。
人は「話を聞いてくれる人」を好きになり、信頼するものです。
「部下には、自分からもっとガツガツ積極的に来てほしい!」
そんな方こそ、最初は「話を聞いて、理解する」ことに努めると、
自然と部下から「ガツガツ」来てくれるようになりますよ。
新人の成長を加速させるためにも、ぜひ取り組んでみてくださいね。
この記事を書いたコンサルタント
株式会社FCE
(編集部)
株式会社FCE 人材育成コラム編集部です。 人材開発/研修を検討中の方、組織力の向上を目指し情報収集をしている方向けに有益なコンテンツを発信していけるようサイト運営をしております。
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